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皮膚・排泄ケア認定看護師の役割

2023.07.03

皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷(Wound)・ストーマ(Ostomy)・失禁看護 (inContinence)の3領域を専門的に学んだ看護師のことをいいます。

2007年にWOC看護認定看護師から皮膚・排泄ケア認定看護師へ名称が変更になりましたが、その名残で現在もWOCナースと呼ばれています。

オストメイトの皆さんの中には、入院中やストーマ外来などで皮膚・排泄ケア認定看護師とお話しする機会があった方もいるのではないでしょうか。ストーマの事をよく知っている看護師という印象があるかもしれません。

今回は皮膚・排泄ケア認定看護師がどのような活動をしているのかを知っていただくきっかけになればと思います。

皮膚・排泄ケア認定看護師は皮膚に関連したさまざまな活動をしています。

創傷(きず)の領域では、皮膚トラブルの予防や、できてしまった傷が早く治るための環境を整えます。皮膚・排泄ケア認定看護師が関わる代表的なきずは褥瘡(床ずれ)です。

褥瘡は寝たきりの方にできやすい事は広く知られていますが、褥瘡を治すには手当てだけでなく、寝床の環境調整や生活支援が必要です。

また、褥瘡は一度できてしまうと繰り返しやすい傾向にあるため、褥瘡ができにくい環境をつくることが特に大切になります。患者さんの生活環境に合わせて調整を行なっています。

ストーマの領域では、術前のストーマに関する情報提供や精神的なサポート、術後の装具選択や生活指導、退院後も術前と同じように日常生活が送れるよう困り事などに対応しています。

また、継続してストーマ外来に通っていただくことで、長期的な術後の合併症の予防、合併症が発生しても軽い状態でとどめられるように支援をしています。趣味や職業などに応じてストーマの管理に関する情報提供をおこないます。

失禁看護の領域では、尿や便の漏れで生活が制限されている患者さんのアセスメントやケアを行います。尿や便が肌に触れていることによる皮膚トラブルの予防や改善の方法を検討します。

尿や便の漏れがあると外出や人と会うことが億劫になりがちですが、漏れが少なくなることを目指した生活指導や、上手に付き合っていく方法を一緒に考えています。

皮膚・排泄ケア認定看護師は、患者さんの指導だけでなく、医師や看護師などからの相談への対応や、ケア方法の指導もおこなっています。

このように皮膚・排泄ケア認定看護師は皮膚に関連したさまざまな活動をしています。患者さんが普段と変わらずに送ることができるよう今後も活動していきます。

PROFILE
園部祐子 さん

皮膚・排泄ケア認定看護師

<略歴>
日本看護協会看護研修学校 皮膚・排泄ケア学科(2013)
皮膚・排泄ケア認定看護師資格取得(2014)