株式会社ザイタック

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高齢化社会における訪問看護の役割

2023.03.06

高齢化社会の進行や、病院の病床数減少傾向により、在宅でも看護を必要とする方が増えています。訪問看護には、そのような需要に対し供給をしている社会的な役割があります。

訪問看護では、病院に通院しなくても、在宅で医師の指示に基づく医療行為を受けることが可能です。医療保険・介護保険の対象にもなっています。

また、地域で療養をしていく中での『困った』に対応できるよう、社会資源の一つとして、付き添い看護・付き添い介護のご相談や依頼にも対応しています。

私たちは、保険内外を問わず、ご利用者様の支えになりたいと考えています。

“その方の力になりたい”

自宅で高齢のご主人を看取りたいと願っていた奥さんは、主治医から「今日か明日で息を引き取られるかも知れません。」と告げられ、かなり動揺されていました。

「看護師さん、夫を家で最期まで看てあげたいの。でも、私ひとりで看るのは、怖くてできないかもしれない。どうしたらいいでしょうか。夫は、入院はしたくない!と言っているし、、、どうすればよいのかわからないの。」

余命を覚悟されての在宅療養でしたが、“その時”を知らされると、やはり耐え難い不安と悲しみに、奥さんは私たち訪問看護師に助けを求めてこられました。

ご主人が亡くなられるまで、足をさすりながら、奥さんとともにお声掛けし続けました。

在宅酸素をしていた70代男性の「5月に娘の結婚式があるんだけど、この酸素を付けて、俺出られるかなぁ。」とのお声には、「では出られるよう準備しましょう。」と、お答えしました。

男性は筋肉の難病を患い、奥さんと一緒に住んでいた東京から、その娘さんの居る横浜に引っ越してきました。

筋力が日に日に落ちていく中で、「積極的な治療はしたくない。しかし、リハビリだけは続けていきたい。」というのが男性の希望でした。

ともに準備を進め、結婚式に出るという目標に向かいながら男性が、「毎日が楽しくてたまらない。」とおっしゃっていたことを思い出します。

式当日、参列させていただいた私たちも、自分のことのように嬉しくてたまらない結婚式でした。

“その方の力になりたい”という想いから、私たちは、理念である『24時間ご家族とともに安心して生活できる看護を』を実践しています。

医療福祉の財源に限界がある中、保険制度の改正ごとに、ご利用者様への負担が厳しくなっています。

今後は、保険外サービスへの依頼も増えていくことと思います。自宅で療養する方のもとに訪問する看護師・療法士は、医師の指示の下、ご利用者様やそのご家族の状態観察、サポート、アドバイスを行っています。

住み慣れた地域で、ご利用者様が望む生活ができるようにすることこそが、訪問看護の役割です。

PROFILE
森元陽子 さん

訪問看護認定看護師

株式会社モリモリ
みんなの訪問看護リハビリステーション 代表取締役 (設立2011)
<略歴>
訪問看護認定看護師資格取得(2010)
横浜医療センター附属横浜看護学校 非常勤講師
横浜市病院協会看護専門学校 非常勤講師
横浜市立大学看護学科 非常勤講師

『24時間対応、いつまでもそばにいます』
現在は、200名の職員とともに、地域の『困った』に対応できるよう、
育成と研鑽に励んでいます。