年度末になると、よく「医療費控除」についてのお問い合わせをいただくことがあります。

主に「申請に必要な書類はなに？」「ストーマの医療費控除の書き方は？」といった内容が多いです。

そこでこの記事では、ストーマ装具の購入費用を医療費控除で申請する方法や、実際の申請に必要な書類・医療費控除の明細の書き方などを紹介します。

1.医療費控除とは

医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合に受けられる控除のことを言います。

支払った医療費が年間で10万円を超えた場合、確定申告時に申請をすることで収めた税金の一部が戻ってくる制度です。

国税庁では、「その年の1月1日から12月31日までの間に、自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができる制度」と定義されています。

最大で200万円まで医療費控除の対象となります

医療費控除の対象となる金額は、次の式で計算した金額（最高で200万円）です。

以上の式で算出された「医療費控除の対象金額」に所得税率をかけた金額が還付されます。

医療費控除対象額がそのまま還付されるわけではないのでご注意ください。

医療費控除の対象となる費用は以下の通りです。

日常生活用具給付券の公費助成の範囲で購入した費用は医療費候補の対象外となりますのでご注意ください。

2.申請の流れ

①確定申告書を取得する

②主治医に「ストマ用装具使用証明書」を記入してもらう

確定申告書の他に、医師が記載した「ストマ用装具使用証明書」が必要となります（申告の度に必要です）。

受診前に証明書の用紙を準備し、主治医に記入を依頼しましょう。

証明書の用紙は下記のリンクより「ストマ用装具使用証明書」の印刷およびダウンロードが可能です。

③医療費控除の明細書に記入します。

医療費控除を受けるためには「医療費控除の明細書」に必要事項を記入し提出する必要があります。

下記リンクより明細書のダウンロードが可能ですのでご活用ください。

また、医療費控除の対象金額は、「2.医療費（上記1以外）の明細」の欄に記入をします。
記入例はこちら

④必要書類を提出する

申請に必要な書類が揃いましたら、以下のいずれかの方法で申請を行います。

3.まとめ

ここまで、医療費控除の仕組みとその申請方法について説明してきましたがいかがでしたか？

最後に、医療費控除を受ける上での注意事項をまとめましたのでご参考ください。

この記事が皆様の疑問を解消するためのお役に立ちましたら幸いです。

また、詳細な点につきましては税務署・国税庁へご確認くださいますようお願いいたします。下記にリンクを作成しておりますのでご活用ください。

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